判明……!ふりゃあ生誕の地─ふりゃあ調査隊─
ふりゃあ調査隊、結成
突然だが、あなたはふりゃあをご存じだろうか。
次回第65回では、マスコットという大役を担い続けてもう6回目。
それまでキャラクターが回ごとに変わっていたことを考えると、名大祭の歴史はふりゃあ以前、ふりゃあ以後に分かれるとさえ言える。
他の学祭のマスコットキャラクターと比べても秀逸なデザインが際立っていて、キャラクターとしての実力は高い。
しかし、ふりゃあに関するコンテンツのほとんどはTwitter・Instagram・公式HPに限られていて、情報が少なかったり、断片的な情報しかなかったり。
ふりゃあについて多くのことが謎のままとなっている。
そこで我々名大研究会では、いまや名大の一大コンテンツとなったふりゃあについて、より深く追求するための組織「ふりゃあ調査隊」を結成。
本研究会研究会は、これまで活動してきた「名大研究会」の下部組織として「ふりゃあ調査隊」を結成します
— サークルの闇鍋ー研究会研究会ー (@nu0yaminabe) 2023年3月10日
ふりゃあを包み隠す様々な謎……!
調査隊はその謎を解き明かし、皆さんへお伝えすることを目的としています!!! pic.twitter.com/CcXxcifPQc
調査隊はふりゃあを何重にも覆うヴェール、その内側にある真実へたどり着かんとすべく、日夜彼(?)の動向を観察・考察している。
そして早速だが先日、ふりゃあに関する大きな謎を一つ紐解くことに成功した。
みんなはまだ気づいてないかもしれない。
でも、パンドラの箱……もう、開いちゃってんだよね。
「ふりゃあはどこで生まれた?」
今回暴いた謎、その発端は公式プロフィールを見ている時だった。
名大祭公式HPにはふりゃあについて説明するページがあり、その中にこのようなプロフィールがある。
ぶんるい: えびふらい科ふりゃあ属
たんじょうび: 5月1日
目: 青色LEDのようなきれいな青
かみがた: ねぐせで変わるらしい
しゅみ: えびふらいをあげること
出身地: 第7グリーンベルト
ツッコみ所しかないプロフィールがある意味マスコットキャラクターらしい。
皆さんは
「えびふらい科ふりゃあ属って何www」
「青色LEDの主張強www」
などと思いながら、つい笑ってしまったかもしれない。
かくいう私もその一人。「ぶんるい」や「目」の項目に気をとられて、このプロフィールの明らかにおかしな部分を一切の疑いもなく受け入れていた。
最後、この項目。
第7グリーンベルトという場所は存在しないはずだ。
しかし、グリーンベルト自体は存在する。
上からみるとこんな感じ。
このように、グリーンベルトは三つしかないはずなのだ。
だから「第7グリーンベルト」はそれにかけた冗談のようなもので、ない場所のことを言っている。
でも、もしグリーンベルトに続きがあるとするなら……。
「第7グリーンベルト」が本当に存在するなら……。
いったい、どこをそう呼んでいるのだろうか。
まだ気づいてないの?
ヤバいでしょ。
ふりゃあ生誕の地の正体
第7グリーンベルトとはどこなのか。
その手掛かりは、グリーンベルトがそう呼ばれる所以にある。
つまり、ベルトと言うように直線状になるはず。
グリーンベルトの直線、その続きを地図でたどっていく……
やがてその直線は皆さんもよく知るあのランドマークにたどり着いた。
そう、名古屋城。
これこそがふりゃあの生まれた場所なのではないか。
”7グリ”と名古屋城を結びつける、数々の符合
しかし、これではまだ、直線がたまたま意味ありげな点の上に来たというだけの話。
突飛な妄想にすぎない。
そのはずだった。
ふりゃあ調査隊独自の情報捜索により、これが偶然から真実へ昇華されるまでは。
なぜ第7グリーンベルトが名古屋城なのか。
我々が気づくことのできた符合の数々を皆さんにお教えしたい。
その一. グリーンベルトのコンセプト
そもそも「グリーンベルトの直線をのばす」という発想自体はごく自然なものだ。
というのもおよそ80年前──グリーンベルトが設計された当時──からこの直線は意識されていたという可能性が、とある文書によって示されているのだ。
その文書とは、「名古屋大学キャンパスマスタープラン」。
東山キャンパス、鶴舞キャンパス、大幸キャンパスの運用計画を名大が公式に策定している文書だ。
「名古屋大学キャンパスマスタープラン2016」の中に、このような記述がある。
実は、現在の豊田講堂から伸びる緑豊かなグリーンベルトの軸線を延長すると、遠く名古屋城に突き当たります。史実としての記録は残っていませんが、先人たちが描いたプランの視線の先には、名古屋城の天守閣があったことでしょう。
グリーンベルトの本当の終着点は名古屋城。
これはもう、名古屋大学に秘められた真のテーマなんだよね。
その二. ふりゃあと名古屋城、二つに共通するエッセンス
ふりゃあは名古屋城と同じ、ある特徴を持っている。
まずはやはり、頭に二つ並んだエビフライ。
これは言うまでもなく、名古屋城の「金のしゃちほこ」とよく一致している。
見た目だけではない。もしこれだけの主張なら、それは間違いなくこじつけ。
むやみに関係ない二つを結び付けて話してはいけない。
ふりゃあのエビフライとしゃちほこは、もっと深い部分で必然性によって繋がっている。
名古屋城にとって、金のしゃちほこは尾張徳川家の権力を誇示する重要なシンボルだった。
「天下様でも敵わぬものは 金の鯱ほこ あまざらし」と尾張藩の名声を轟かし、今もなお名古屋を代表するものとして広く浸透している。
一方ふりゃあにとっても、頭のエビフライは大きな意味を持つ。
彼(?)はエビフライをまゆげと認識しているのだが、毎日揚げては付け替えている。
揚げたなら 食べずに飾る 二尾雌雄#ふりゃあ調査隊
— サークルの闇鍋ー研究会研究会ー (@nu0yaminabe) 2023年3月12日
この異常なルーティンワークからわかるように、ふりゃあにとって頭のエビフライは名古屋城のしゃちほこ同様、アイデンティティの根幹に関わる部分なのだろう。
形のみならず、受け持つ意味の重要性まで同じ。
果たしてこの一致は偶然と言い切れるのだろうか。
これだけではない。
名古屋城と深く関わっていたこの男が、ふりゃあと重なる。
写真は彼が尾張藩藩主に就任して名古屋へ入府する様子を再現した像だが、注目すべきは被っている帽子。
べっこう製の唐人笠で、当時からしても一般的なものではない。
一方ふりゃあもねじり鉢巻きにエビフライで頭を飾っていて、その派手さやシルエットが宗春と重なっている。
ふりゃあと徳川宗春、間違いなく何らかの繋がりを持っている。
これは考察になるが、恐らくふりゃあは宗春をまねて今の姿になっているのではないだろうか。
仮にそうでなくとも、ふりゃあが宗春という存在を介して名古屋城に深いゆかりを持っていることは間違いない。
その三. 第7グリーンベルトはなぜ”第7”なのか
”第7”という数字はどこからとったのか。
その由来をたどることによっても、「7グリ=名城」は浮かび上がってくる。
例えば先ほど紹介した宗春。
実のところ彼は尾張徳川家第7代当主であり、尾張藩第7代藩主である。
ふりゃあと姿の重なる彼が他でもない”7”と縁深かったのは、かなり示唆に富んでいる。
さらに、名古屋大学と名古屋城を結びつけるあの存在が、やはり”7”という数字を導いている。
名大の一部となった第八高等学校。
その校舎が建っていた場所には、現在名市大の滝子キャンパスがある。
一見して名古屋城は全く関係ない。
また、ナンバリングは「第八」。やはり”7”とも関係が無いように思える。
しかし、我々は見逃さなかった。
こちらを見てほしい。
八高は設立当初、新校舎が完成するまでの期間は愛知一中の跡地を転用していた。
言うなれば、愛知一中は八高の前身。
そしてその場所は、他でもない中区丸の内。
名古屋城にほど近い場所、いや、地名からも分かるようにもはや名古屋城と言ってもよい場所にあった。
第八高等学校の前身……つまり第7が、名古屋城にあったということになるのだ。
ちなみに、名古屋大学は最も新しい旧帝大であり、9番目に設立された。
名大が9、八高が8、とすれば愛知一中もとい名古屋城は”7”。
この連番、さすがに必然性によって導かれていると言うほかない。
ふりゃあは名古屋城で生まれた
これだけの根拠を並べれば、皆さんにもお分かりになってもらえたことかと思う。
ふりゃあ……第7グリーンベルト……名古屋城……名古屋大学……ふりゃあ。
点と点が線で繋がり、真実の円環を浮かび上がらせた。
ふりゃあは名古屋城で生まれ、その場所を「第7グリーンベルト」と呼んでいる。
これを信じるか信じないかはあなた次第です。
でもふりゃあによる名大生の選別は、もう始まってるってこと。
さらなる深淵へ
この真実にたどり着いた我々ふりゃあ調査隊は、それをこの目で確かめようとフィールドワークの敢行を決定した。
そこで待っていたのは、より深い真実。より大きな陰謀……!
我々は一体、どんな深淵を覗いてしまったのか。どんな陰謀に気づいちゃってんのか。
それはまた別のお話……。
*1:国土地理院の空中写真を加工して作成 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス
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